日本のモノづくり企業の背景と、スターリングエンジン応用新商品の事業化

投稿者:中村憲雄(技術士(機械))


1.世界の経済情勢の中で、日本経済を見る。日本企業及び企業支援者は、今後何を何をどう目指すべきか。

2.25年前、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた。企業も国民も自信にあふれていた。
GDPは世界第2位。一人当たりGDPは第3位。その25年前の活気が、今や色あせている。頑張っているのに。

3.バブル崩壊と共に、我が国経済はつるべ落としに落ち込んだ。GDPの順位だけは第3位を保っている。
しかし第2位の中国にはダブルスコアで差をつけられた。一人当たりGDPは最近多少持ち直している。
しかし2016年はまだ第22位。調子が悪いまま。世界同時不況と言い訳もあった。実態は一人負け状態。
これが今も続いている。このままでは将来も明るくない。自信が持てない。頑張っているのに。

4.海外に工場が移転し、国内経済は厳しい。途上国とのコスト競争にさらされ、国内企業は疲弊している。
事業後継者は不足し、毎年企業の1%が店を畳んでいる。人手が足りない。
貧富の差は激しく子供や女性、高齢者の貧困層が増え続けている。皆元気がない。
どうしたら良いか? 国内でもっとお金を回すべき。

5.この間政府や公的機関、専門家の支援は手厚く一生懸命で、企業もそれなりに努力した。
にもかかわらず、である。
この実態をしっかりと認識する。認識なし、納得無しにスタートはできない。
何か考え方を変えるべきではないか。25年間の継続努力だけでは、ダメではないか。

6.「危機意識をしっかり持つ」ことから始めたい。国や公的機関や専門家の支援は、大変有効である。
決して悪くはない。それだけでは足りない。自分たちで、自主自立的に対応を考えること。行動すること。

7.バブル期にも強みはあった。農耕民族のDNAか、皆で協力し皆で知恵を出し合った。これを活かしたい。
川越テクノサポート活動は1つの試みである。同じ目的で(一社)技術士さいたま(通称GS法人)も活動している。

8.企業の強化発展のために、皆で知恵をすり合わせる。文化として継続的に続けること。
モノづくり企業であれば、生産体質を強化改善し続けること。これが第一。
第二は、新技術・新商品を開発し、世の中に、世界に問い続けること。提案し続けること。
これが世界の中で、日本企業の役割の1つではないか。

9.GS法人はそれらの試みを続けている。スターリングエンジン応用新商品事業化はその1つである。
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