新型コロナウイルス感染拡大で延期になっていた熊本への出張のついでに長崎への列車の旅を計画した。
長崎には、親戚の方を訪ねて旅行した想い出があるが、記録に残っていないので行くことにした。
印象としては、坂道と橋が多かった記憶がある。
博多からJRで長崎へ行き、長崎から諫早に戻り島原鉄道の終点まで行った後、熊本まで移動する旅行である。
長崎本線は、喜々津から浦上まで2つのルートがある。一つは大村湾に沿って進み長与を経由するルートであり、もう一つは市布を通るルートである。行きと帰りに別のルートを取る必要があり、計画を作る時の面白い点である。
まず最初に、島原鉄道の終点島原港を出発して夕方熊本に着く必要があるので、この時間を調べる。なんと熊本フェリーがあり、島原港を15時45分にでれば熊本港までわずか34分で着くことが判る。
次に、長崎から島原港への電車を調べると12時58分発である。長崎に12時30分までに着く電車を調べると10時15分発の特急「かごめ15号」であるが、諫早から長崎までのルートが長崎から島原港へ行くルートと同じであり、長与を通るルートに乗らなければいけないのでので、再検索する。7時53分発の「かごめ7号」に乗る必要がある。
ここまで調べた段階で、長崎市内に路面電車があることが判る。この路面電車すべての路線に乗ることを考えると「かごめ7号」では間に合わないことが判り、結局、博多発6時33分の「かごめ3号」に乗ることになった。
熊本地方は、先週「令和2年7月豪雨」で球磨川が氾濫して大変であり、電車も一部区間不通になっているが、私の乗る電車は大丈夫そうである。
昨夜10時頃ホテルに着く。ホテルの朝食は6時30分からなのでコンビニでおむすびを買い電車に乗る。「かごめ3号」の電車内はゆったりしていて快適である。
諫早で特急を降りると長与経由の長崎行が待っていた。予定の電車より30分以上早い電車に乗れる。乗った電車は綺麗であった。社内の案内を見るとJR九州が2018年開発したヂィーゼルとエレクトリックのハイブリッド車で今年3月14日から運用を開始した電車とのことである。やさしくて(Y)力持ち(C)のYC1系気動車(写真右側の電車)とのことである。
10時過ぎに長崎駅に着く。長崎駅は、2022年開業予定の九州新幹線(西九州ルート)に合わせて高架の新駅舎になっており、旧ホームなどの解体工事が進んでいた。
長崎電気軌道㈱の路面電車に乗るために1日切符を購入しようとしたがどこで売っているのか判らず苦労した。長崎駅前停留場に行くと近くで販売している場所が掲示されていたので、長崎物産館に行って「電車一日乗車券」を購入した。
路面電車(写真4参照)は、1系統(崇福寺―赤迫)、3系統(蛍茶屋―赤迫)、4系統(崇福寺―蛍茶屋)5系統(石橋―蛍茶屋)の4系統がある。
長崎駅前⇒石橋⇒崇福寺⇒浜町アーケード⇒徒歩で西浜町⇒蛍茶屋⇒赤迫⇒浦上駅前の順に乗った。浜町アーケードから西浜町へ歩いたのは崇福寺からきて蛍茶屋へは右折するのであるが、このまま蛍茶屋へ行ってしまうと西浜町と浜町アーケードの間が未乗車になってしまうためである。
12時頃に浦上駅に着く。このまま乗って5つ先の停留場が長崎駅前であるが、諫早には浦上の方が近いのでここで下車した。しかし、駅前に食堂がなく、またコンビニで昼食を買って食べることになってしまった。
浦上駅発12時3分の電車に乗り、諫早へ13時に着く。予定の電車より1本前の電車であったため余裕を持って島原鉄道に乗り換えることができた。
諫早発13時48分の島原鉄道に乗る。
左手遠くに山が見える。パソコンを使っていたら、左手に有明海が見えてきたので、席を移動する。
海は大雨の影響か判らないが綺麗ではない。スマホで島原の乱とは何かを調べる、江戸時代初期の内乱であるとのこと。
15時10分島原港駅に着く。歩いて熊本港行フェリーの出る島原港に着く。
15時45分発の熊本フェリー・オーシャンアロー5便(写真6参照)に乗る。熊本港に16時20分着く。熊本港から熊本駅までバスに乗る。
九州での残り未乗車区間は、JRの不通区間がある豊肥本線・九大本線、大村線、松浦鉄道、鹿児島市内の路面電車などである。